*2018年8月17日~21日まで、中国湖南省長沙市にて第14回アジア児童文学大会が以下の通り開催されました。
【大会テーマ】アジア児童文学の境遇とこれから
第一分科会「児童文学と児童教育論壇」主題:童年の想像力と未来は、目下の児童文学創作の困惑を突破できるか
第二分科会「出版産業論壇」主題:児童書の境界線と未来、新しいメディア環境における児童文学の出版と伝達
第三分科会「絵本論壇」主題:童年の想像力と未来、絵本の叙事芸術と視覚素養
【主催団体】中南出版伝媒集団、長沙市委宣伝部、湖南省作家協会、亜細亜児童文学大会北京分会
【大会運営団体】湖南少年児童出版社、長沙市文联、第十四届亜細亜児童文学大会筹委会
【後援団体】湖南省児童文学学会、湖南師範大学文学院
【会議日期】2018年8月17日(金)-21日(火)
【会場】湖南省長沙市サントロペホテル
【会議内容及日程】
8月17日(金)一日目 受付、会長・副会長会議
8月18日(土)二日目 午前:オープニングセレモニー、講演、写真撮影、昼食 午後:論文発表
夜:“亜細亜児童文学之夜”オープニングレセプション
8月19日(日)三日目 分科会:画家論壇、産業論壇、児童文学論壇
閉幕式:亜細亜児童文学大会各分会代表が贈り物を交換
“亜細亜童謡之夜”フェアウェルレセプション
8月20日(月)四日目 市内文化フィールドワーク或いは民俗フィールドワーク
8月21日(火)五日目 会議終了、空港送迎
【日本の発表者とタイトル一覧】
佐藤宗子「読書の場と価値を問い直す――1960年代の家庭における「教養形成」からみえるもの――」
野上暁「ポスト3・11、絵本表現の変容」
三宅興子「研究対象は「児童文学」なのか、「子どもの本」なのか」
浅野法子「海外絵本の受容にみる絵本メディアの特性」
成實朋子「民国時期中国における日本童話と朝鮮童話の翻訳紹介について」
大竹聖美「生きる力と想像力――国際アンデルセン賞作家賞におけるアジアの作家の連続受賞を考える」
河野孝之「児童書出版再考」
王玉「児童文学における死の表現」
西山利佳「日本の大学生とともに絵本を読む」
【参加者数】
日本19名、韓国17名、台湾10名、香港2名、内蒙古1名、スリランカ1名、ネパール1名、中国約250名、合計約300名
【全体発表者数】67名
(原文タイトルとサイト)
第十四届亚洲儿童文学大会在长沙开幕 湘少君 湖南少年儿童出版社
第14回アジア児童文学大会が長沙で開幕
湘少君 湖南少年児童出版社 (翻訳 王玉)
8月18日午前、第14回アジア児童文学大会の開会式が長沙で開催された。 この大会は、中国中南出版伝媒集団・湖南省作家協会・長沙市委員会宣伝部主催、湖南少年児童出版社・長沙市文学芸術界連合会・第14回アジア児童文学大会準備委員会運営、湖南省児童文学学会・湖南省師範大学文学院共催で開かれた。中国大陸、香港地区、台湾地区、韓国、日本、ネパール、スリランカ等から300名近くの児童文学者や専門家が参加した。
開会式では、著名な児童文学者で元浙江師範大学学長の蔣風氏、中南出版伝媒集団代表取締役の丁双平氏、長沙市委員会常任委員・宣伝部長の高山氏、湖南省新聞出版広電局党グループ・副局長の劉章宇氏、湖南省委員会宣伝部副部長の周湘氏、湖南省政府元副知事・湖南省人民代表大会常務委員会副主任の唐之享氏が式辞を述べた。ほか、中国出版協会少年児童読物工作委員会元主席で少年児童出版の専門家である海飛氏、湖南省作家協会党グループ書記・常務副主席の龚愛林氏、湖南少年児童出版社社長の胡堅氏が開会式に出席した。 開会式の司会は、児童文学者で、湖南師範大学教授・長沙市文学芸術界連合会主席の湯素蘭氏が務めた。
開会式では、アジア児童文学大会創設者で、94歳になる著名な児童文学理論研究者蔣風氏が大会の創設にまつわるエピソードを振り返った。
中南出版伝媒集団代表取締役の丁双平氏は、「優れた児童文学は、新世代の子どもたちがこの世界を認識し、豊かで多様な感情を受け取り、自立、勇敢、楽観などの積極的な心理を培い、自己成長を実現するよう導くことができる」と語った。そして、丁氏はこの大会を通して、アジアにおける子ども文化事業が新たなステージへと進み、新たな目標を達成できると信じていること、そのために中南出版伝媒集団は子どもの読書の促進と良い読書習慣の育成、優れた子ども文化の育成の貢献に努めていくと語った。
本大会のテーマは「アジア児童文学の境遇とこれから」であり、発表は『児童文学の想像と未来 - 第14回アジア児童文学大会論文集』にまとめられて出版された。 三日間の大会期間中、「アジア児童文学の境遇とこれから」というテーマの下、四つの分科会が設けられ、中国語、英語、日本語、韓国語の同時通訳で学術研討会が進められる予定である。四つの分科会のテーマは、児童文学分科会「童年の想像力と未来は、目下の児童文学創作の困惑を突破できるか」、アジア児童出版産業分科会「児童書の境界線と未来、新しいメディア環境における児童文学の出版と伝達」、絵本分科会「童年の想像力と未来、絵本の叙事芸術と視覚素養」、児童教育分科会「中国の児童読書プログラムと未来の教育場面の探求」である。大会の閉会式「アジア童謡の夜」では素晴らしい出し物が行われる予定で、代表団による童謡の合唱、ダンス、子供の歌など様々な出し物が上演される。
アジア児童文学大会は、現在アジアで最も影響力のある児童文学大会であり、1990年の第1回大会開催以来13回の大会開催を成功させてきた。この20年、アジア児童文学大会の規模は拡大し続け、影響力もますます強くなっている。参加する専門家もアジアから世界に広がった。 13回の大会開催経験の蓄積により、アジア児童文学大会は児童文学の発展方向を探究し、児童文学の第一線で活躍する人材が一堂に会する盛大な業界交流の場となった。 2016年に第13回アジア児童文学大会が台湾で開催されたさい、大会での蔣風氏の提案を受けて、湖南師範大学教授で著名な児童文学者である湯素蘭氏と、湖南少年児童出版社副社長の呉双英氏、児童文学批評家・安徽出版集団副総裁の韓進氏によって 第14回アジア児童文学大会準備委員会が結成された。
第十四回アジア児童文学大会通知
アジア児童文学大会を2018年8月17日-8月21日に湖南省長沙で行います。この大会は、1990年以来の歴代大会の伝統を受け継ぎ、アジアにおける児童文学の発展、アジア各国・各地域の児童文学者の交流の強化、児童文学の思想と学術の交流を目的に開かれるものです。大会の会期は三日間で、中南出版伝媒集団、亜細亜児童文学大会北京分会等が主催し、湖南少年児童出版社が大会運営をいたします。今回の大会は、アジア児童文学大会の上海・大連・ソウル・東京・名古屋・金華・台北等の都市での開催につづき、「東アジア文化都市」長沙で初めて開かれるものです。
大会テーマ:アジア児童文学の境遇とこれから
小テーマ:1.社会転換期における童年の叙事
2.幻想児童文学の芸術探索
3.絵本の芸術表現の風格
4.新メディア環境における児童文学の出版と創作
5.児童の読書と家庭の読書についての検討
6.東方児童文学は独自の基準を持つことが出来るか
7.郷土の児童文学創作に対する意義
8.都市の少年の成長をどのように表現するか
9.児童文学創作の文化的な質をどのように向上させるか
大会開催に際し、論文集を発行すると同時に、関連する挿絵展と図書展、同時に民俗フィールドワークを行います。
【主催団体】中南出版伝媒集団、長沙市委宣伝部、湖南省作家協会、亜細亜児童文学大会北京分会
【大会運営団体】湖南少年児童出版社、長沙市文联、第十四届亜細亜児童文学大会筹委会
【後援団体】湖南省児童文学学会、湖南師範大学文学院
【会議日期】2018年8月17日(金)-21日(火)
【会場】湖南省長沙市普瑞酒店(プレスリゾートホテル)(予定)
【会議内容及日程】
8月17日(金)一日目 受付。会長、副会長会議。18:00—20:30夕食。
8月18日(土)二日目 午前:オープニングセレモニー、講演、写真撮影、昼食 午後:論文発表
夜:“亜細亜児童文学之夜”オープニングレセプション
8月19日(日)第三日目 分科会:画家論壇、産業論壇、児童文学論壇。
閉幕式。亜細亜児童文学大会各分会代表が贈り物を交換。
“亜細亜童謡之夜”フェアウェルレセプション。
8月20日(月)第四日目 市内文化フィールドワーク或いは民俗フィールドワーク
8月21日(火)第五日目 会議終了、空港送迎。
第14回亜細亜児童文学大会日程表(予定)
第一日:2018年8 月17日 |
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全日 |
参加者申し込み |
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18:00—20:30 |
各国分会正、副会長夕食会議。 |
普瑞酒店(予定) |
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第二日:2018年8 月18日 |
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09:00-10:00 |
大会開幕式 |
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亜細亜児童文学大会北京分会会長湯素蘭教授が来賓を紹介、あいさつ 来賓あいさつ 各国及地区亜細亜児童大会分会代表あいさつ(含ソウル会長、東京会長、台北会長、香港会長あいさつ) |
司会者:未定 |
地点:会議ホール |
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10:10-17:00 |
10:10-12:00大会テーマ論壇(前半) |
司会者:未定 |
地点:会議ホール |
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テーマ: 時間:10-12 分/人 |
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13:30-17:00 大会テーマ論壇(後半) |
司会者:未定
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テーマ: 時間:10-12 分/人 |
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“亜細亜児童文学之夜” オープニングレセプション |
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第三日:2018年8 月19日 |
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9:00-11:30 |
大会分科会(第一場)児童文学論壇 |
地点:会議ホール |
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9:00-11:30 |
児童文学重点論文発表 時間:10-12 分/人 |
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14:00-17:00 |
大会分科会(第二場)亜細亜児童出版産業論壇 |
未定 |
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14:00-17:00 |
出版産業専門家論文発表 時間:10-12 分/人 |
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19:00-21:00 |
大会分科会(第三場)画家論壇 |
未定 |
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19:00-21:00 |
画家論文発表及展示 時間:10-12分/人 |
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19:00-21:00 “亜細亜童謡之夜”レセプション |
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第四日:2018年8 月20日 |
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全日 |
市内文化フィールドワーク或いは民俗フィールドワーク
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未定 |
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午後 |
一部のゲスト送迎 |
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第五日:2018年8 月21日 |
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ゲストの送迎 |
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【2018大会分科会】
児童文学論壇、亜細亜児童文学出版産業論壇および画家論壇の三つの分科会に分かれ、それぞれに10名の児童文学作家、出版関係者、画家にそれぞれ研究、創作或いは注目しているテーマについて発表してもらう。例えば、児童文学創作における現代的な課題、絵本作品、新しい技術と少年児童出版の結合、児童の読みとコミュニティマーケティング等。
【会議参加者】
亜細亜児童文学大会会員国・地区の作家、画家、評論家、翻訳者、研究者、編集者、子どもと本に関わる仕事をしている人、亜細亜児童文学に興味のある人。
【使用言語】
中国語・韓国語・日本語(同時通訳つき)
【参加申し込み方法】
参加を申し込む人は、申込書に記入の上、Eメール或いは郵便で各国分会の統率者に提出してください。各国分会担当者は、2018年3月15日前までにとりまとめ、大会事務局に提出してください。
【論文発表規則】
1. 論文の発表時間は10-12分間です。
2. 論文発表者総数は28人、中国大陸8人,韓国5人、日本5人、台湾5人,その他5人(国家、地区制限なし)。
発表者は論文大会実行委員会で審査のうえ決定します。
3. 論文提出に際しては、以下のことを記載してください。
(1) 論文題目(中英文)
(2) 発表者の氏名、所属
(3) 発表者の住所、電話番号、Emailアドレス
(4) 論文摘要(英文300字内)
(5) 論文全文(中文3000字左右)
論文は由各国或地区の分科会担当者がまとめ、申し込み及び論文タイトルは2018年3月15日までに行ってください。論文締め切りは4月15日です。著作及絵は6月15日です。大会に参加する方は、メールの件名をXXX(氏名)申し込みとしてください。
4. 論文スタイルについて
全文に中国語・英語タイトル:英文での概要一通、及び中国語の全文。
注をつける場合は、頁ごとに注を入れてください。参考書は文末に記してください。
作者氏名・書名・出版地・出版社・出版日時・引用ページ。雑誌等の場合は、作者氏名・論文名称・誌名・号数。論文中に図や表を挿入する場合は、論文内に番号をつけ、図や表にも番号をつけてください。全ての図はJPG形式で保存し、論文と同時に提出してください。
【亜細亜優秀児童文学作品与理論著作書展】
参加者と参加団体の作品や理論著作の展示を行い、亜細亜児童文学の発展の新しい状況や成果を示します。書籍の展示に参加する方は、書籍の概要を“亜細亜優秀児童文学作品与理論著作書展”申込書に記入の上、由各国或各地域の責任者がまとめ、申し込み時に大会実行委員会まで提出してください。提出された書籍は湖南省児童文学学会が保管し、一般読者や児童文学研究者の研究のために貸し出します。
【费用】
会議费:600アメリカドル或いは人民元3600元/人(含会議期間中の宿泊、交通、会議及びフィールドワーク)、大会申し込み手続き時に現地にて支払うこと。
湖南少年児童出版社有限責任公司